油絵のコツ
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地塗りについて
キャンパスにあらかじめ下地の絵具を塗っておくことを地塗りと言います。
地塗りの目的は、1絵具の発色をよくする。2絵具の固着を助ける。3絵具の光沢や乾燥を助ける。
4マチエールの変化と、一定の基盤を作る。5真っ白いキャンパスへの抵抗感をなくす。
6色調の土台をつくる、などがあげられます。
地塗りは必ずしも必要ではありません。好みで良いのです。
一般的に、ダイレクトに痕跡をのこしながら描きたい人はしなくてもよいでしょう。
地塗りはあらかじめベースをつくっておくということですから、どちらかといえば、特殊な表現をしたり、緻密で計画的な作業をしたい人に向いています。
地塗りは自分が表現する画面によってするかしないか決めた方が良いでしょう。
地塗りをする場合、ベースは明るい色の方がよいでしょう。白色の下地は絵具の発色がよく鮮やかになります。
地塗りについて2
描きやすさの点では、真っ白よりはクリームやグレーなどの明るい色の方がよいでしょう。
暖色下地は仕上がりの感じが柔らかく、温かで、締まった冷たい感じにしたいときは、寒色下地にします。
暗い色をベースにすると、絵具の発色がおさえられてしまいます。特殊な表現をねらうのでなければ渋く重たい色調の画面になるので、避けた方が良いでしょう。
地塗りの色がなぜそんなに重要なのかと思う人がいるかもしれませんが、実際に作業をしてみれば
作画に下地の色がどれほど影響するかがわかります。
色の乗せ方も心理的に変わります。
どんなに絵具を上からつけても、下地に画面をなめしてあると絵具の発色が違う事に気づくでしょう。
下地の色は単純に消えてなくなりはしないのです。
絵がうまくなるポイント
1モチーフを良く観察しましょう
このことだけで、随分絵は上達します。
モチーフをよく観るという事は、先入観でものを観ないということなのです。
先入観を持って観ると、空は青いもの、リンゴは赤いもの、ということになってしまいます。
とりあえず絵を描くときは、そういった先入観を捨てて、まるで初めて観るかのような気持ちで
無心に観察します。
形はもちろん、明るいところ、暗いところ、影の中の微妙なモチーフ、色のニュアンスの持つ雰囲気、
重いのか、軽いのか、硬いのか、柔らかいのか、ざらざらか、つるつるか、そういった
色々な要素を観て、改めてどんな感じがするのかを素直に感じとってみましょう。
モチーフとモチーフが醸し出す雰囲気や、それをとりまく空気との調和など、どれだけ観て感じ取れるか。
それまで平坦で一本調子で塗っていた画面が実に観たりないものである事に気づき、それだけ上達するでしょう。
絵がうまくなるポイント2
2丁寧にじっくり描こう
早く描くのが悪いという訳ではありません。
丁寧にじっくり描かれた絵は、たとえ表現がぎこちなくても見る人の心を動かす物です。
戸外で制作する印象派の画家たちのように、インスピレーションが消えないうちに急いで
描ききるという事もあるし、誰でも作業が乗ってくれば自然と筆も速くなります。
そういった感情の高ぶりは、いつでも大事にしたいものです。
ここでいう丁寧にじっくり描くと言うのは、言い換えれば諦めない事です。
必ず油絵はいつも、うまくいくとは限りません。
思うようにならない事の方が多いのです。
そんなとき、諦めずに描き続けてほしいのです。
たとえ自分のねらいどおりの作品が出来上がらなくても、そこで諦めずに粘ってみましょう。
絵をうまくかくポイント3
部分にこだわらず、大胆に描こう
油絵を初めて間もない人は、細かい部分に形を似せようとするあまり、目を奪われてしまいがちです。
人物画を描くにしても、目や鼻や口などにすぐ目がいってしまいます。
それらが乗っかっている顔の土台にはあまり注意を払いません。
全体にバランスが悪いのは部分部分がうまく描けても、部分をつなぐ骨格がないからです。
絵はのびのびと描くと気持ちがいいものです。
特に描き始めは、モチーフの部分にとらわれず、雰囲気を大きな目でとらえるようにしましょう。
腕をのばして筆も軸の長さを生かし、大きく動かしてみましょう。
キャンパスから離れるようにして描くと画面全体が見渡せて大きな流れがつかめます。
のびのびとした気持ちがあれば、どんなに細部の描写をしてもバランスがよくつながるものです。